poetry#03

#03 サヨナラをしよう



そんなに悲しい顔をしないで
僕らが出した最後の答えだ
あとは手を振って“サヨナラ”
もう決めたこと

君がカバンに詰め込んだ荷物と一緒に
昨日までの思い出もぜんぶ
連れて行ってくれたらいいのにね
物覚えがいいってのも時には考え物かなぁ……

窓から見える線路の脇じゃほら
まぶしすぎる日の光に
咲き誇るヒマワリが
知らん顔で風に揺れている

気の利いた言葉なんてひとつも
思いつかないから黙っているよ
最後ぐらいカッコつけさせてくれよ
どうにも冴えない僕だけどさぁ……

君の顔見てたらたぶん引き留めたくなるから
知らん顔で向こう向いてるよ
だから早くそのドアを開けてさ
君の戻るべき場所に帰りなよ

窓から見える線路の脇じゃほら
まぶしすぎる日の光に
咲き誇るヒマワリが
知らん顔でさぁ……

呆れるぐらいの青い空だ
サヨナラをしよう

君は僕を忘れるだろう
だからそれより先に 僕は君を忘れてしまおう


 ポルノグラフィティ風。
 作成時期失念