poetry#02

#02 カプチーノ



君の気持ちに揺れていた春の午後
今日はひとりでいつもの店
ためいきフワフワ
甘くて苦いカプチーノ

今頃になって気付く自分の
馬鹿さ加減悔やんでも
どうにもならない現実を前に
ありもしない仮定に揺れる情けない僕

中途半端な優しさが
君には余計辛いと解るぐらいは利口だから
“僕のことなんて忘れて君の幸せを”
なんてつぶやいてみたって
白々しさに寒気がしてる まるで問題外

あぁ 何もかもこの浮かんでるミルクのように
フワフワと泡になって 溶けてしまえばいいのに

君が笑顔に隠してるその傷跡
あぁ いつかは癒えて消えるのかな?
“時間が全て流してくれる”なんて無責任なこと
僕に言えるはずもないけど

あぁ どうして傷つくよりも傷つけるほうが
こんなにも胸が苦しいんだろう 誰か教えてよ

人生の難しさにつまづいた春の午後
今日はひとりで休日を
冷めて飲み干す
甘くて苦いカプチーノ


 ミスチル風。
 作成時期失念